株式実戦概況2020年(令和2年)2月

「株式実戦概況」2020年(令和2年)2月

2月1日(土)日経新聞 (31日市況:反発、海外勢が先物買い”日経平均+227.43”)
米国株高を受け、海外短期筋が先物を買い戻した。WHOが新型肺炎について緊急事態を宣言したが、貿易や渡航を制限する勧告はなく一定の買い安心感につながった。
◆「有事は買い」じわり(中国景気対策の期待も)
「有事は買い向かえ」、戦争や自然災害などでしばしば引き合いに出される相場格言。過去の株価の動きを分析すると、実は感染症リスクにも通用する。水面下では投資家達が買い場を探り始めている。
3ヶ月~半年後には大幅高となったこともある(MSCI世界株指数の騰落率)
病名       1ヶ月後 3ヶ月後 半年後
SARS       8.6   16.4   21.5
鳥インフルエンザ -0.2   2.8   10.1
豚インフルエンザ 10.9   19.7   40.0
MERS       -0.3   2.2    8.6
エボラ熱     -0.1   2.4    4.4
◆1月の日経平均、5ヶ月ぶり下げ(新型肺炎響き1.9%安)

2月3日(月)
DAYTORE実績:清閑
どうも地合いが不安定であり、新型肺炎による景気減速は止められそうにない。実に相場は迷走しているかに見える。各企業の中間決算も発表されるなか上方修正も今では株価を押し上げる材料になりにくい。まして下方修正の企業もどこまで売られることか。DAYTOREには上げも下げも相場が動けがそれでよいのだが、トレンドをつかむうえではもう少し様子見といったところだろう。
1月31日の米ダウ$-603の大幅安、これを受けて日経先物も日経比-555円。明らかに下値の模索に入ったことは確かである。
さて、2月3日の郵船株は1月31日に決算発表済。8%上方修正するも31円安。
指標では、郵船株は売りとなる。寄り付きから売りで勝負することになろう?

2月4日(火)日経新聞 (3日市況:反落、3ヶ月ぶり安値”日経平均-233.24”)
中国人民銀行が3日に公開市場操作を通じて資金供給すると発表したこも好材料となった。
◆高配当株に光明見る(高い自己資本比率にも注目)
株安で配当利回りが上昇し、投資妙味が増している。期末配当の権利取りも意識され、増配銘柄や減配リスクの小さい銘柄に物色の矛先が向かっている。株式の配当利回りは株安を受けて上昇傾向で、この結果、配当利回りと長期金利の差が広がり、利回り面で見た株式投資の魅力が増している。
高配当で財務の健全な主な銘柄  予想配当利回り 自己資本比率 19年末比株価騰落率
島忠              3.2%       79.5%    3.9%
メイテック           3.1%       56.8%    1.8%
NTTドコモ            3.9%       73.2%    1.5%
菱ガス化            4.2%       62.6%    0.2%
日東電             3.3%       76.7%    -1.3%
(注:予想配当利回りは3日、自己資本比率は18年度末時)
DAYTORE実績

2月5日(水)日経新聞 (4日市況:反発、リスク回避和らぐ”日経平均+112.65”)
中国・上海・香港などアジア株の上昇を受けて投資家のリスク回避姿勢が和らいだ。短期志向の海外勢などが株価指数先物に買いを入れると、現物株も歩調を合わせて上昇。
◆老いるデイトレーダー(黒い白鳥に逆張り鈍く)
昨年は得意とする逆張り投資をしようにも押し目が少なく、資金余力はあるのにこの局面で買いに勢いがない。その一因とみられるのが、実はデイトレーダーの高齢化なのだ。個人は昨夏以降の「じり高」相場で逆張りのタイミングを見いだせなかった。このため、投資余力であるマネー・リザーブ・ファンド(MRF)の残高は昨年末で約12兆6000億円と2年ぶりの高水準になっていた。
「ネット証券の顧客の高齢化が影響している可能性がある」松井証券では約定代金の80%を50代、うち39%を70代が占める。デイトレーダーの世代交代が進んでいない。リタイア年齢が近づいてきた第一世代の株式デイトレーダーにとって、モニター画面を注視して秒単位で移ろう株価を追うのは体力的にも厳しくなっている。人間の判断で注文を出す昔ながらのデイトレーダーは相場に勝ちにくくなっている。
東京市場は長らく外国人投資家とその反対の売買をするデイトレーダーで流動性を保ってきた。
◆オプション価格から算出する、米国株の予想変動率「VIX指数」は3日時点で17.97と警戒水域の20に迫る。もっとも、将来のVIX指数の水準を予想して売買する「VIX先物取引」は足元の水準より低い。11月3日の米大統領選に近づくにつれVIX指数が上昇するとの予想から先回りして先物に買いが入っている。日本の投資家もVIX先物の動向から目が離せなさそうだ。
DAYTORE実績

2月6日(木)日経新聞 (5日市況:続伸、中国の景気対策期待”日経平均+234.97”)
中国政府による経済対策への期待から前日の米国株相場が上昇。短期筋が先物を買い戻した影響もあった。
DAYTORE実績

2月7日(金)日経新聞 (6日市況:続伸、米中摩擦の緩和期待”日経平均+554.03”)
上げ幅2ヶ月ぶりの大きさ、中国政府が米国から輸入する一部の製品の関税率を引き下げると発表。トヨタが3月期の純利益予想を上方修正し自動車関連銘柄を中心に一段高。
◆空売り比率低下(先安観が和らぐ、2週間ぶり4割下回る)
銘柄売買代金に占める空売り比率が6日、39.62%となり1月10日以来およそ1ヶ月ぶりの低水準。空売り比率の低下は、短期的に株価が上昇すると考えている投資家が多いことを示す。
◆ばら積み船市況悪化(3年10ヶ月ぶりの安値水準、天候不順で荷動き鈍化)
バルチック海運指数は下落が続く。
DAYTORE実績

2月8日(土)日経新聞 (7日市況:反落、利益確定売り”日経平均-45.61”)
急ピッチな上昇で短期的な過熱感が意識され、利益確定の売りが優勢となった。
◆大型株に資金集中(米株高受け海外勢、医薬など上昇)
新型肺炎への警戒が広がった1月末の下落局面でも大型株の下げは小さかった。「中型・小型」は昨年末の水準を下回っているが、「大型」は2%高を保つ。

2月10日(月)日経新聞 (9日市況:休場””)
DAYTORE実績
相場は混沌としている。上がるでもなく下がるでもなく市況の悪化は間違いないものの、逃げ場を探しているような、かといって完全な撤退に臆するような展開が続いている。新型肺炎のコロナウイルスの鎮静化には程遠いものの、押し目は積極的に買っている節もある。
今日も寄付き前の板状況は先週と変わらずの郵船の動きで、寄付きは大幅安から始まる展開と思える。寄付きの1758円で300株の買いを入れ、37円安で勝負が始まる。ここの所の展開では戻す動きと比較的読みやすいのが今の「郵船」でもある。前場で一旦は結果が出る筈であり、それ以上伸ばす必要もない。結果1769円で300株売り利益確定する。後場はこの値幅の中で行ったり来たりの展開であり、寄付きに近い局面で1759円で200株を指し約定。「勝てなくとも負けない」を鉄則に1763円で指し引値前に本日の相場を終了する。(+4100)

2月11日(火)日経新聞 (10日市況:続落、米株安や業績懸念”日経平均-142.00”)
所要企業による2019年4~12月期の決算発表が本格化するなか、業績が低調な銘柄が売られて相場の重荷になった。下値では個人など国内勢を中心に押し目買いが優勢。
◆途切れぬ押し目買い(肺炎の打撃限定的との見方)
新型コロナウイルスの経済活動への影響が懸念されるなかでも、株価が下落した銘柄の下値を拾う動きが活発化している。投資家を後押しするのは、一時的な混乱はあっても米国などの景気拡大という基調が崩れることはないとの読みがある。
仮に感染症数が今夏まで増え続けた場合でも、世界の国内総生産(GDP)成長率の押し上げ幅は0.3ポイントにとどまるり、景気への影響は限定的との推計を示した。
◆チャート&データ(2月に反転?米資金が流入)
過去10年間の日経平均株価の動向を分析したところ、2月を底値に4~5月に向けて反転上昇する傾向がみえたという。理由の一つに2月から本格的に始まる米国での税金還付。米国では会社員が1月から4月にかけて前年分の税務申告をし、過払い分の還付をうける。その総額は約30兆円に達する。「日本企業を投資対象に組み込んだ投資信託などを経由して資金が流入し、日本でも需給環境が良くなる」。
もっとも過去の経験では株価は4~5月に一服。企業が発表する、その期の通期業績予想が市場の事前予想よりも保守的な例が多いためだという。相場格言「セル・イン・メイ(5月に売れ)」にならえば、2月は株の仕込み時なのかもしれない。
DAYTORE実績
本日は祝日であり、相場は休み。

2月12日(火)
DAYTORE実績

2月13日(木)日経新聞 (12日市況:続落、反発、ソフトバンクG急騰”日経平均+175.23”)
値がさ株のSBGが傘下の米携帯大手の合併期待から急騰し、1銘柄で132円押し上げた。半導体関連株が堅調に推移。
DAYTORE実績

2月14日(金)日経新聞 (13日市況:続落、小幅反落、海外勢が売り”日経平均-33.48”)
新型肺炎の感染者数が急増し、海外投資家による株価指数先物への売りがでた。
◆続くか「利益なき株高」(企業業績失速に警戒感)
2019年4~12月期の決算発表は終盤を迎え、株価の割安感は後退しつつあり、再び上値を追う展開に戻れるかは不透明だ。
4~9月決算発表時は、業績全体に底入れ期待があった。第3四半期の決算発表では下方修正銘柄は素直に売られる傾向が強く、選別が進んでいる。いずれ業績が回復するとの期待で買われている銘柄もまだ目立つが、5月の本決算発表時に来期業績の回復傾向が確認されない場合、下げ圧力が強まる可能性がある。
◆日本株、強まるアジア連動(肺炎の影響懸念、高根の米欧と明暗)、海外マネー流出続く

DAYTORE実績

2月15日(土)日経新聞 (14日市況:続落、日経平均は続落”日経平均-140.14”)
新型肺炎の終息に時間がかかるとの見方から前日の米株式相場が下落。短期的な下値のメドとされる25日移動平均を一時割り込んだことで押し目買いを入れる動きも見られた。
◆株、一部に資金集中(売買代金、上位20銘柄の割合高水準)
上位20銘柄の割合は今週、平均27%と週間ベースで5ヶ月ぶりの高水準に高まった。
DAYTORE実績
本日は土曜日にて、相場は休み

2月17日(月)
DAYTORE実績
本日もセオリーに従い、寄り付き段階から成り行きの買い注文を出す。
3600、-400、合計3200

2月18日(火)日経新聞 (17日市況:続落、レジャー関連下げ”日経平均-164.35”)
寄付き前に発表された2019年10~12月期の実質閣内総生産(GDP)が予想を大きく下回ったほか、新型肺炎への懸念が強まり、売りが広がった。
◆中東マネーに疑心暗鬼(原油安背景、先回り売りか)
日本市場で一定の存在感がある中東産油国の政府系ファンドのマネーが先細りになり、需給の緩みを招きかねないとの観測がある。SWFの保有比率が高い銘柄は、疑心暗鬼のなかで売りにさらされやすい地合いになっている(板硝子:中東SWF保有比率2.3%)
◆株、GDP速報値で売り(予想以上の悪化、先行きも懸念)
景気の先行きを読んで売買する株式市場では一般に過去のGDPはあまり材料視されない。市場では「今回はGDPの市場予想比のマイナスの大きさと、先行きの不透明感が併せて売り材料となった。GDPが新型肺炎の影響を顕在化する20年1~3月期まで2期連続のマイナス成長となれば、景気は後退局面に入る。
DAYTORE実績
勝ち負けだけを考えていれば勝てた相場であった筈であるが、結局終わってみれば負けとなる。
-600、+400、合計-200円

2月19日(水)日経新聞 (18日市況:4日続落、2週間ぶり安値”日経平均-329.44”)
新型肺炎に関する新たな不安材料が出たことで、トレンド追随型の海外ヘッジファンドなど短期筋が売りを出した。
17日の米株式市場はプレデントデーの祝日で休場、「取引参加者が比較的少なかっただけに、短期筋の売りが株価下落に拍車をかけた。
◆高PER内需株に異変(新型肺炎、崩れる安定期待
DAYTORE実績
昨日の負けに臆してはならない。幸いにも痛手は浅く済んで今週の損益分岐を割り込んでいない。少しづつ局面が変わりつつあるような気配は否めないが、相場を休むことは現時点では許されない。
今日もセオリー通りの売りから入る。最近は開始前の板読みは、判断を鈍らせるだけなので注文をだした後に眺める程度にとどめている。相変らず、寄付き前の30秒から激しく動く。しかしこれもあまりあてにならない。AIの活動する寄付き1~2秒が目まぐるしく動く。これほど30秒前と様相が違うのでは、個人がついて行くことは不可能である。
本日も郵船株を300株寄付きで空売りする。
-900円、+600、合計-300

2月20日(木)日経新聞 (19日市況:反発、円安など背景”日経平均+206.90”)
円相場の下落やアジア各国・地域の主要な株価指数の上昇を受け、株価指数先物を売り持ちした投資家の買い戻しが入った。
◆超弱気派の日本株買い(「世界株バブル」崩壊の保険)
ある超弱気派の投資家が日本株を世界株運用の主軸に据えている。いわゆる「バフェットの指数」でみて今の世界株はバブルと見極め、資金の退避先として日本企業を選んでいるという。米老舗運用会社、プルーデント・ウェルス・ファンドが日本株を買う狙いは、世界的な株価急落への備えだ。「日本企業は財務レバレッジに慎重で手元資金も手厚い。先進国でめったに見ない割安銘柄が眠る市場」
ウィナー氏は「歴史的にみて現在の株価はITバブル期に匹敵するほど割高だ。可能な限りリスクオフの姿勢をとっている」
手掛かりとするのが米投資家ウォーレン・バフェット氏がかつて「いかなる時でも通用する、「いかなる時でも通用する、単独で株式市場の割高・割安を判断する最良の指標」として挙げられた尺度で、株式時価総額を名目国内総生産で(GDP)で割って算出する値だ。
手元資金のだぶつきを海外投資家に批判されてきた日本企業にとって、「堅実経営」という着眼で超弱気派に選ばれるのは皮肉な側面もある。だが世界的な景気減速で、金融緩和頼みの株高には危うさが漂う。
◆空売り銘柄主導で反発(日経平均、短期筋買い戻し)
5営業振りに反発。そのけん引役となったのは空売りがたまっていた業種への買い戻しだ。方向感が出にくいなか、短期マネーの影響力が強まっている。いずれも東証合計の空売り比率45%を上回っている。現物株と同様、株価指数先物でも短期的な買い戻しが出たようだ。
空売り比率の高い業種 株価上昇率 空売り比率
精密         2.6%    46.3%
海運         1.6%    44.6%
ゴム         1.4%    51.1%
倉庫         1.3%    47.2%
3600、-3000、合計600

2月21日(金)日経新聞 (20日市況:続伸、円安で輸出株に買い”日経平均+78.45”)
円相場が1ドル=111円台まで下がったことで輸出関連株などが買われ日経平均の上げ幅は一時400円を超えた。
◆鉄鋼・海運株、下げ大きく(資源関連、中国経済減速を懸念)
鉄鋼石や穀物を運ぶ、ばら積み船市況を総合的に表すバルチック海運指数も16年以来の低水準に沈む。
DAYTORE実績
本日は清閑とする。

2月22日(土)日経新聞 (21日市況:反落、業績悪化を懸念”日経平均-92.41”)
アジアの主要株価指数が総じて軟調に推移したことも重荷となった。3連休を控え週末とあって午後は買い持ち高の整理に伴う圧力も強まり、取引終了間際に下げ幅100円を超す場面もあった。外為市場で円相場が1ドル=112円に下落、急速な円安・ドル高の進行は株式相場全体を下支えし、午前は上昇する場面もあった。
DAYTORE実績
休場

2月25日(火)
DAYTORE実績
昨日のNYダウの大幅な1000ドルの下げをみると、絶好な山場とも思えるが、確かなる確信も持てず成り行きを静観せざるを得ない。ここで相場をするにはそれこそギャンブルとなってしまう。前場の終盤までを見たところで市場もどちら付かずの迷いの模様眺めにて値動きが鈍くなる。後場寄付きでそろそろ出動しようと銘柄の選定。本日は参加し1~2円の幅で取ることだけを考えて、セブン銀行株を306円で1000株買う。その後値動きは更に小さく305円から307円の小康状態。結局引けに成行き返済し、307円で役定し1000円のプラス。

2月26日(水) (25日市況:大幅続落、4ヶ月ぶり安値”日経平均-781.33”)
下げ幅は令和に入って最大。中東や欧州にも広がり、世界景気や企業業績の先行き不透明感が高まった。朝方に下げ幅が1000円を超える場面があった。
DAYTORE実績
昨日のNYダウ1000ドル超の下幅の割に、日経平均は思ったよりは下げなかった感がある。一時1000円の下げも結果戻した所に買い意欲はあるのだろうか。そして今朝のNYダウの下げをみて波乱相場であることには間違いなさそうである。DAYTOREとしては値動きが荒い方がチャンスは生まれる。寄付き前の板情報で郵船が高寄する気配があり、すかさず寄付き注文を入れるも秒単位のスマホ操作は厳しく、結局間に合わず高寄り後直ぐに下げに入る。
様子見した後、落着いてきたところで日経平均もNYダウの下げ幅に比べ200円台でとまっているのを確認し、反転の兆しありとし、買いに入る。郵船300株1612円で約定。しかし少し速く買い方に入った様でもう一段の下げがあり、内心買いたすか迷うが無理をする訳にも行かず、清閑する。後場中盤から徐々に戻し基調となり、昨日セブン銀行株も底値と見て、301円で1000株買う。本日は我慢の相場であった。引けにかけて戻し終値で精算し本日の相場を終える。4200円のプラス。
教訓、DAYTOREの基本は順張りであるのに対し、逆張りは流れに逆らうことであり、結果良しであるも戦略としてはどんなものか疑問を残す。しかし相場に張り付く場立ちではないので、これも致し方ないのか?

2月27日(木) (26日市況:続落、幅広い銘柄に売り”日経平均-179.22”)
3日続落し、約4ヶ月振りの安値。米ダウ平均が連日で急落したのが投資家心理を冷やした。上海株式相場の持ち直しを好感して押し目買いがはいり、日経平均は下げ幅を縮小する場面もあった。
◆異常値が示す荒れ相場(「下がれば買い」崩れる可能性も)
26日の日経平均株価は前日比179円と、前日の米国株急落のわりに落ち着いた動きにみえる。だが市場データを分析すると、見た目以上に市場はゆれており、投資家の予想を超える異常な値動きが過去20年ではなかった高頻度で発生している。下落局面で買い向かうというここ数年の勝ちパターンは崩れる可能性がある。
ベテラントレーダーは「過去の経験通りにいかない相場になるのではないか」、不安の原因は実体経済の支えなしで、金融緩和で上昇してきた株価の違和感がある。米欧株は最高値、日本株も28年ぶり高値圏にあった。この状態で株価が本格的な調整を始めた場合、「反動がどれほど大きくなるのか、経験したことがない」。
オプション価格から算出する米VIX指数や日経平均VIは危険水域の手前でとどまる。
長期にわたる緩和相場での正解は「下がれば買い」だった。だが極端な動きが頻発する荒れ相場がこの先も続くなら「上がれば売り」に勝ちパターンが転換する可能性がある。
DAYTORE実績
今思えば、もう少し日経新聞の記事を深読みしていればよかった。昨日の勝ちパターンのなか、逆張りに疑問符を覚えた筈なのに軽率に相場に参戦してしまった。場が立ち、米ダウの下げに対し思った程下げずに始まり上海株市場も上げていたため、調整局面と決し郵船を300株1597円買い約定。併せてセブン銀行株1000株を295円で約定す。ここからが第2段の下げが始まる。途中戻る場面もあったが、欲がもたげ逃げ切れず、以降ずるずると下値でもみ合い小康状態となり、結果引け値で精算し本日の相場を終了する。
郵船-2100円、セブン銀行-2000円、合計-4100円

2月28日(金) (27日市況:続落、下げ幅一時600円迫る”日経平均-477.96”)
DAYTORE実績
昨日の悔しさをバネに今日も相場に挑む。清閑しようかとも考えたが、熱くならずに冷静に昨日の反省をもとに実戦に参加する。しかし読み切れない。従来の罫線でいう窓を埋める動きが内に等しい。かといって一気に下げるでもなく徐々に下値をじわじわ抜けてくる。
後場の窓を開けて寄りついて下げた所で郵船を寄付きで買いに走るが、まだま下がる。前場のもたつきはどこに行ったのか。本日は金曜日であり、明日からの休場を考えると安値引けの可能性大と思われる逃げ場が見つからない。一瞬戻し収支トントンまで戻すが、場には張り付けない弱みかチャンスを失う。最小の損失を覚悟し戻し基調のなか成行き返済で-1600円で終了する。
実に難しい。目まぐるしく値動きが荒く、考える余裕を与えてくれない。1カイ2ヤリの戦法も使えない。

2月度総括
本日で2月の相場も終わった。コロナウィルスが世界中を駆け巡り、これ程の暴落があった中での収益は結果としては良しとすべきなのかも知れない。景気減速が今では疑う余地がないほどまでに常態化し、従来の勝ちパターンが通用しなくなり3月の相場が怖い半面、それだけ相場が動くといった面ではまればそれなりの収支が見込めるのであろう。下がれば買うの勝ちパターンが今では上げれば売り、下がればこれもまた売りとなった。2月前半の勝ちがあったからこそ生き残れた感がある。速く勝ちパターンを練り直さなければなるまい。

*9勝6敗 +22900円

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です