「いのちの代償」 山岳史上最大級の遭難事故の全貌!

川嶋康夫(著) ポプラ文庫 571円 初版発行2009年9月15日
「生きる重み」「生きる覚悟」!45年の沈黙を破り、唯一の生還者が遭難事故のすべてを語る!

1962年12月、北海道学芸大学函館分校山岳部のパーティ11名は、冬山合宿に入った大雪山で遭難した。部員10名全員死亡。生還したのはリーダの野呂幸司だけだった。かたくなに沈黙を通す野呂に避難が浴びせられた。45年の沈黙を破り、遭難事故の全貌がいま明らかにされる。

 

目次
序章
第一章 死の彷徨 1962年12月
第二章 小さな山男 1938年12月
第三章 [学大函館]山岳部
第四章 冬の大雪合宿
第五章 たった1人の生還
第六章 いのちの代償
第七章 償い
第八章 いのちを生きる
終章
感想:2026年1月19日(令和8年)
終章の文中に”著名なアルピニストである原真は

「絶対に死なないというなら、それはもはや登山とは言えない。死の危険を排除したならすでに登山が成立しない。」

「二十代の山仲間との友情を、そのままの状態で長く保たせることは、実際にはむずかしい。しかし死んでしまった仲間には、そのようなわびしい思いは起こらない。彼らは決して老衰することのない青春の姿で生きている。彼らの思い出はつねに未来を感じさせる。死んだ仲間への悲しみは、時経るにしたがって親しみに変わり、時には羨望に変わることさえある」と。

登山初心者の私としては、この本から何かを得るというよりもありのままを、淡々と読み終えた感であった。ノンフィクションであるが、ドキュメントとしてはそれが良いのか悪いのか判断できない。

遭難により唯一生還した後に来る苦悩の日々にこそ、人生の葛藤があるように思えた。その半生は誰にも推測することは適わないだろう。

 

\ 最新情報をチェック /

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です