「ガンに生かされて」 余命宣告期限を越えて188日。勇気と感動溢れる家族との記録!
飯島夏樹(著) 新潮文庫 438円 初版発行2007年8月1日
余命宣告期限を越えて188日。勇気と感動溢れる家族との記録!
生きるのに時があり、死ぬのに時がある。…2005年2月28日23時50分、38歳の彼は妻と幼い子供4人を残してついに旅立った。末期の肝細胞ガンの宣告を受けた世界的プロウィンドサーファーが、最後の場所としてハワイを選び移住。家族との間に生まれた深い心の交流に、「ガンになってよかった」と思って過ごした日々。
はじめに
第1章 ぼくはガンの終末期
第2章 二ヶ月彼方のデッドライン
第3章 身体中の粘膜が破裂してゆく
第4章 命の貯金
あとがき
<尊厳死の宣言書>
自分の意志を事前に伝えておき、自分の意識がなくなってしまったときに起りうる親族間のトラブルを未然に防ぐ意味がある。
私の傷病が、現代医学では治せない状態になり、死期が迫ってきたとき、徒に死期を引き延ばす延命処置は一切お断りします。但し、私の苦痛を和らげるための治療は最大限にお願いします。そのため、例えば麻薬の副作用で死期が早まったとしても一向にかまいません。数ヶ月以上、私の意識が回復せず植物状態に陥って、回復の見込みがないとき、一切の生命維持措置を止めてください。
以上、私の宣言に従ってくださったとき、全ての責任はこの私自身にあります。
感想:2026年1月30日(令和8年)
著者の闘病記であり、余命宣告を受けてからの日々の思いを綴った1冊。著者の作風なのであろうか、それとも人間力なのだろうか、ある意味最後まで淡々と家族との想い、死への向き合い方を書いたもので、潔さのような不思議な感覚でもあった。文章として残してないだけだとも思えるが、その間には死への恐怖や、家族との時間、色々なことが交錯したのだろう。
人は必ず死ぬ。だがその時がいつなのかで大きく意味が異なるだろう。
私も私なりの<尊厳死の宣言書>を作成しておこうと思う。家族のため。自分のために・・。


