「ジバク」 一人の男の転落の人生を残酷なまでに描く

山田宗樹(著) 幻冬舎文庫 800円 初版発行2010年4月10日

一瞬の快楽、そして止めどない転落(残酷なほど狂っていく人生を描く「嫌われ松子の一生」の男性版)

美人妻と高収入の勝ち組人生を送るファンドマネージャー麻生貴志、42歳。だが、かつて憧れたミチルに持ちかけたインサイダー行為が、彼を終わることのない地獄へと転落させていく。

不倫、脅迫、解雇、離婚。未公開株詐欺に手を染め、保険金目的で殺されかけても、残酷な負のスパイラルは終わらない。それでも、かすかな光が残っていた。

目次

第1章 成功者

第2章 愛人

第3章 宴

第4章 炎

第5章 置き去り

第6章 再起

終章 夜明け

感想:2026年2月17日(令和8年)

2010年6月19日の再読になる。ストーリーは全く覚えておらず、初めて読むのと変わりはなかった。

話の流れはとても面白く、またファンドマネージャーという出だしも興味を引く展開で、最後まで逆転劇を期待して読み進んだ。

しかし終わってみれば、ちょっと期待外れで絶望からの復活劇もなく、哀れのままで終わる。哀愁もなく、切なさもなくで500ページを超える1冊のわりに一人の男の転落を描き通した感かがある。

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