「身辺整理(死ぬまでにやること)」 ステージ4のがん告知を受けた森永卓郎の「遺言」

森永卓郎(著) 興陽館 1500円 初版発行2024年10月15日
迷惑をかけずに跡形もなく消え去りたい
いきなり、ステージ4のがん告知を受けた森永卓郎の「遺言」
渾身の「死に支度」ドキュメント
自分の後始末は自分でと考えて
今すぐ身辺整理を始めたほうがいいだろう
自分が死んだあとに家族が
どんな困難に直面するのか
何が起こるのかと想像してみてほしい
本書で私が一番伝えたかったのはそのことなのだ
私はある理由から、死んだらそこですべてがおしまい。綺麗さっぱり消滅すると考えている。忘れ去られるのも怖くはない。遺骨はゴミと一緒に廃棄処分してもらって構わないと考えているほどだ。問題は生きている間をどう生きるのかなのだ。(中略)あなたは明日死ぬとしたら、今日何をするだろう?
本書の内容
序章 私が身辺整理を進める理由
第1章 モノは捨てる
第2章 コレクターのケジメ
第3章 資産管理
第4章 仕事の終活
第5章 人間関係を片付ける
第6章 好きなように自由にやる
第7章 人は死んだらどうなるのか
あとがき 遺言
いつ死んでも構わないとはおもっていないが、いつ死んでもよいように生きる。それが悔いのない人生に繋がっているのだ。元気なうちから「死」を意識して生きるばきだ。「死」を意識すれば自ずと今やるべきことが明確になる。「死」を意識して生きることは極めて前向きなことなのだ。
明日死ぬとしたら、今日何をするだろう”

自分の問題は自分で解決するしかない。死に向き合うのは孤独な作業だ。人はどんどん一人になる訓練をしていかなければいけないと思う。もとより人は一人で生まれて一人で死んでいくのだから。

私は学生に「夢を持ってはいけない」と言い続けている。いつか叶うといいなと描く夢はほとんど実現しない。持つべきものは夢ではなく課題(タスク)だ。やりたいことはすぐやる。そして毎日1ミリでも前進する。それがゴールに近づく最短経路なのだ。

カールマルクスは資本主義の限界は4つの点で現れると示唆している。1許容できないほどの格差社会 2地球環境が破壊される 3少子化が止まらなくなる 4ブルシット・ジョブ、つまりクソどうでもいい仕事ばかりになって、人々が仕事に生き甲斐を見出せなくなる。

感想:2026年2月5日(令和8年)
前々から是非読んでみたい1冊であった。私の場合、親の終焉も間近であり、自分の70歳という世間でいう老人の部類に属し、いつ何が起きても不思議ではない中でその覚悟だけは常に持っていたいと考えている。その終焉が徐々に来るのか、突然やってくるのかによって状況は大きく変わるだろうが、それは過程であって結論は同じでもある。
実に読みやすい1冊であった。著者の人生観があふれ、著者が生きているうちにもっと読んでみたかったとも思える。強烈なインパクトはないものの、生い立ちから死に至るまでの自伝として芯のある節々に共感を覚えることができた。
何かの本で医者の言葉として、「死ぬならガンで死にたい」というフレーズがあった。明日死ぬかもしれないよりは、余命宣告を受けた死までの時間を精一杯生き、生きじまいをする。
確かに理想であるような気もする。日本人の男性の平均寿命は81歳らしい。だとすれば、私の残す寿命もあと10年。日々刻一刻とそこに近づいている。いま出来ることを優先してコツコツとやり遂げなければ・・。

久し振りに、「死ぬまでにやることRIST」を洗い出ししてみようかとも思っている。

 

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