野島埼灯台(参観灯台・日本の灯台50選・条約灯台)千葉県 別称:白鳥の灯台
住所:千葉県南房総市白浜町白浜630
参観時間:9時00分~16時30分(10月1日から4月30日、9時00分から16時00分)
料金:300円
休み:悪天候時
駐車場:あり(無料:白浜野島埼公園駐車場)
問合:0470-38-3231(野島埼支所)
アクセス:JR内房線館山駅下車、館山駅から野島埼灯台口バスで40分、徒歩10分
富津館山道路富浦ICから県道86号、国道410号経由30分
1910 日本の灯台50選/参観灯台/条約灯台
塗色・構造:白色・塔型(コンクリート造)
レンズ:第2等フレネル式
灯質:単閃白光(毎15秒に1閃光)
光度:730.000カンデラ
光達距離:17.0海里(31km)
明弧:254度から101度
高さ :地上~灯塔頂部29m
:平均水面上~灯火38m
:地上~灯火24m
点灯年月:明治2年12月18日(旧暦)、1870年1月19日
2020年11月1日(令和2年)
久しぶりの参観灯台である。今まで「塩屋埼灯台(福島)」・「犬吠埼灯台(千葉)」・「観音埼灯台(神奈川)」・「御前埼灯台(静岡)」・「平安名埼灯台(沖縄・宮古島)」と参観灯台を回わり、ここ「野島埼灯台(千葉)」で6つ目となる。
参観灯台は全国で16塔あるのだから残すところ10塔になる。
天気は快晴で気温も丁度良い。ここまで太東埼灯台・勝浦灯台・鴨川灯台・安房白浜港灯台と周り本日「野島崎灯台」に到着したのが3時00分過ぎになる。国道410号線を野島崎へ車を走らせる案内板が所々に立っているので、道に迷う心配はない。参観灯台に関してはどこも観光地化されており、結構遠くから標識は出てくる。駐車場も大きく先ず心配するほどでもない。灯台正面の国道脇に無料の大型駐車場があり、ここに車を止めることとした。
当初、この灯台は満潮時には孤島のようになってしまう低い台地に建設されたが、大正12年9月1日の関東大震災で隆起し現在のような陸続きになったとのことで、そのため駐車場からは湾を挟んだ対岸のような景観となる。しかしこの大震災で崩壊し今私が見ている灯台は再建された2代目ということらしい。
初代の灯台は江戸条約(1866年、アメリカ・イギリス・フランス・オランダの4ヶ国と締結した「改税条約」により建設)で約束された8灯台(観音埼灯台・野島埼灯台・樫野埼灯台・神子元島灯台・剱埼灯台・伊王島灯台・佐多岬灯台・潮岬灯台)の一つで、明治2年12月18日に点灯され、我が国で2番目の洋式灯台となる。この灯台はフランス人技師のF.L.ヴェルニーが設計士(観音埼灯台・城ヶ島灯台・品川灯台・野島埼灯台:震災で崩壊)、レンガ造りの白亜の灯台であった。
現在の灯台は、大正14年8月15日に形状は同じく八角形も鉄筋コンクリートに変更されて再点灯。
駐車場から灯台までは舗装された緩やかな坂を上り、左に厳島神社脇を通り参観受付まで歩く。さすが参観灯台だけあって大きく威風堂々としている。
塔頂高29mは入口付近からはカメラにおさまらない。早々に受付で参観スタンプ帳にスタンプを押し、70段の階段を上る。
天気は曇り空に変わり、遠く伊豆大島の島影は見ることができなかったが、風もなく景観は最高であった。眼下は岩礁地帯であるこが確認され、遠く海を望めば房総最南端を意識させられる。
灯台脇の資料展示室を見学したのち、受付で来年度のカレンダーがあれば買って帰ろうと思ったが、11月中旬以降になるということで、残念ながら次の参観灯台に期して野島埼灯台を跡にする。