東大寺 奈良県 日本が日本となるための大仏

住所:奈良県奈良市雑司町406-1 TEL:0742-22-5511
拝観料:各600円 駐車場:
拝観時間:7時30分~17時30分
アクセス:JR奈良駅、近鉄奈良駅からバスで10分

正式名:
山号:なし
宗派:華厳宗
本尊:盧舎那仏(国宝)
開基:聖武天皇
寺格:大本山
創建年:8世紀前半
別称:金光明四天王護国之寺

“東大寺の大仏殿は過去にニ度再建されている。いま、私が目にしている建物は、江戸時代に再建されたものだ。

正面は約57メートル、高さは約49メートルもある。「世界最大級の木造建築」
だが、創建当時の大仏殿はこれよりさらに大きかった。この中に安置されている大仏も、最初はもっと大きかった。

「奈良の大仏さま」と親しまれている盧舎那仏、現在その高さは約15メートルある。これも、創建当時には18メートルあったという。

 

あの、鎌倉の大仏は鎌倉時代につくられた阿弥陀如来像で、高さは約11メートルだ。創建時には大仏殿があったのだが、地震などで倒壊してしまった。それから約五百年のあいだ、ずっと風雪に耐えて屋外に座り続けている。現在はブロンズの巨像だが、千二百年前は目もくらむような金色に輝いていた。

いまは跡しか残っていないが、創建当時の東大寺には東塔と西塔の二つの塔があった。しかも今や日本には一つも存在しない七重塔である。当時の寸法では燈身、相輪などを合わせて「三十二丈」、約96メートルということになる。現存するもっとも高い木造の塔は京都の東寺の五重塔で、その高さは約55メートル。
西塔は平安時代中期に火事で失われている。東塔は兵火で炎上して再建されたのち、ふたたび落雷で焼失した。文献によれば百メートルに近い塔は他にもいくつもあったらしい。東大寺の七重塔に次いで高いのが、いまは火災で”幻の塔”となってしまった法勝寺の九重塔で約八十一メートルがある。また飛鳥時代の百済大寺と白鳳時代の大官大寺の九重塔は、九十メートル以上あったといわれている。さらに、室町時代の相国寺の七重塔は、百八メートルだったと伝えられている。
現在、東大寺は「華厳宗」の総本山。華厳宗は「南都六宗」の一つ。(百寺巡礼:五木寛之より)”

平成28年5月1日(2016)
GWということもあってなのか、やはり大勢の外国人の観光客がいる。奈良の名物鹿にも会えた。そして入口で拝観料を払って中に進むと、中学の修学旅行で来た以来のことであるから、もう40年以上の再開である。若い時に見た記憶より一段と大きく見えるのはどういうわけなのだろか。その威容さといい寛容さといい、これが日本の誇るべき歴史の原点と胸を張りたくさえ思う。

鎌倉の大仏さんを久し振りに拝した時は時代の経過を感じたものの、東大寺に大仏さんは屋内にいるためか、その姿は40年前と変わらず座しているように見え感動する。


この大仏さまの正式な名称は「盧舎那仏坐像」とのことで、この世界を広く照らす光輝く仏さまという意味らしい。

また、何十年後に訪れてもいつまでも同じ輝きをもって迎えてくれることだろう。

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